activityPSG睡眠塾・新PSG睡眠塾の歩み

【第17回 新PSG睡眠塾】

開催日程が2025年1月25日(土)26日(日)に決定しました。
場所はおなじみの淡路島夢舞台国際会議場です。

※申込は締め切りました。

  • 第17回新PSG睡眠塾チラシ(PDF
  • プログラム(PDF
  • 申込書( ExcelPDF )
  • 第17回新PSG睡眠塾チラシ
  • 第17回新PSG睡眠塾チラシ
  • 第17回新PSG睡眠塾プログラム
  • 第17回新PSG睡眠塾プログラム
  • 第17回新PSG睡眠塾申込書

「新PSG 睡眠塾」は、PSG という技法を中心に置きながら、ハンズオンで睡眠について学び、考えていただく機会を医療スタッフに提供し、睡眠医学に関する人材育成および教育を目的としています。2003 年12 月より「PSG 睡眠塾」を開始し、睡眠検査に携わっている医療スタッフを対象にPSGの実施方法や記録の実際、スコアの実習などを中心として、2003 年12 月より「PSG 睡眠塾」を10 回にわたって開催してきましたが、徐々に問題になってきたのは、何を目的としてPSGを用いるか、医師がどのようにオーダーしてその結果をどう解釈して臨床にいかすかという一番重要な点が抜け落ちたままで日本では物事が進んでいることです。また、PSGを臨床目的で行う場合と研究目的で行う場合では何が違うのか、治療の過程でPSGをどのように利用するのかといった知識も伝達されておらず、一見、PSGは実施されているが、睡眠医学を担う者全員が知らなければならなり共通語としての役割を果たしていないことも見えてきました。教える側のスタッフも充電期間をいただき、自分たちで問題点を整理していった結果、2010年より「新PSG睡眠塾」として再スタートを切ることになりました。対象者を真に睡眠医学を学ぶ方に絞り、一方的に知識を提供するのではなく、双方向的に問題解決型の学習を合宿形式で行っていきます。今後の進展にご注目下さい。

PSG睡眠塾の歩み

  • 1995年夏

    The School of Sleep Medicineとの出会い

    睡眠医学のメッカであるスタンフォード大学のキャンパス近くにThe School of Sleep Medicineがあります。年間を通じていろいろな睡眠医学のコースを組んでいるこの学校の存在を立花直子が最初に知ったのは、米国スタンフォード大学のGuilleminault先生が1994年の初夏に日本を訪れたときでした。当時、日本でも限られた大学医学部で睡眠の研究を行っている場所はありましたが、睡眠ポリグラフ検査(polysomnography: PSG)を共通のツールとして睡眠医学を系統的に学習できる場所はなく、世界の一線で活躍している睡眠の専門家もかつてはここで基礎を学んだ話も聞き、多くの方たちに助けられ、1995年夏にThe School of Sleep Medicine の基礎コースを受講することができました。1週間毎日朝から夜までぶっつけの講義と実習が続きましたが、毎日、目からうろこが落ちる体験の連続でした。

  • 英語の壁? 日数の壁?

    その後、事あるごとにこの体験を話してきましたが、実際にこのコースに参加する日本人はそれほど増えず、一つには英語の壁があったようです。日本でPSGの経験が相当ある人にとっては、あまり英語が得意でなくても、ついていくのにはほとんど困らないはずなのですが、もう一つの問題は、コースに参加するために1週間仕事を留守にすることが日本人にとって非常に難しいことです。したがって、それができるのは大学院生や留学中の人などに限られてくることが伺えました。

  • 2003年10月

    「PSG睡眠塾」のアイディアがうかぶ

    2003年2月の山陽新幹線運転士の居眠り運転事件は、睡眠医療に一種の特需をもたらし、そこかしこでPSGをやろうとする病院が増えてきました。しかし、日本には、この検査を専門として行なっている医療スタッフは非常に少なく、その研修体制もほとんど確立していません。米国の睡眠医学がPSGを一種の共通語として発展してきたことを考えると、何とかして日本でもPSGを学びたい人に学べる機会をつくらなければならないという危機感にかられました。さらに、そういった教育ができる人を養成しなければ、この動きを広げていくこともできません。そこでThe School of Sleep Medicineにははるかに及びませんが、2日間のコースを皆で頭をひねって考案しました。

  • 2003年12月

    「PSG睡眠塾」開始

    2003年12月6日、記念すべき最初の「PSG睡眠塾」が大阪府立健康科学センターの会議室にて行われました。午後2時から午後9時までの盛りだくさんな1日目でしたが、この日のために講師はテキストを準備しては皆で見て改訂を加え、会合をもってはどういう内容を話すかアイディアを出し合いました。講師間のコミュニケーションは非常に重要であり、高名な講師を並べただけでは真の睡眠医学の理念を伝えることはできません。講義や実習については、受講生に細かく採点していただくアンケートもついており、講師もさらに勉強していかねばならないことを肝に命じています。

  • 2008年12月

    「PSG睡眠塾」小休止

    この時点でPSG睡眠塾を合計10回開催、5年の流れの中で受講生の方たちの志向性が変化し始めました。当初はPSGの検査準備や電極、センサー類の装着方法など、基礎的なことを中心の内容を求めて来られる方が大半でしたが、徐々にPSG記録のスコアリングを深く学びたい方が増え、どこに焦点を絞って教えていくかについて講師側にも迷いと疲れが見え始めた時期でした。また、世間一般に「睡眠時無呼吸症候群」に注目が集まり、「睡眠」全般について知ってもらいたいと思っている講師側と、「睡眠時無呼吸症候群」のみを教えてほしい受講生側とに齟齬が生じた時期でもありました。充電期間が必要と判断し、2008年12月7日をもって「PSG睡眠塾」は小休止となりました。

  • 2010年6月

    「新PSG睡眠塾」始動

    1年半の休止期間の間も講師は何度も会合を重ね、あちこちでPSGにかかわりはじめた初心者の方、長年携わっているがさらに技量を高めたい方などから直接意見をお聞きし、最終的に講師と受講生とが「互師互弟」(お互いが師匠であり、お互いが弟子であるという関係)となる場をつくるということを基本コンセプトとしました。多くの参加者はすでに医療現場で勤務経験があり、決して新卒の方ではないことから、PSGについて自信がなくとも、受講生がそれまでの経験で得てきた知識やアイデアを出すことによって、全員がより楽しく有意義に交流できることを目指しています。特に第8回(2015年12月)以降、毎回の開催場所を淡路島夢舞台国際会議場にもってきてからは、隣接のウェスティンホテルでプチリゾート気分も味わえ、「よく食べ、よく眠って、よく勉強した」という体験をしてもらえるようになりました。

過去の新PSG睡眠塾

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