第3回Osaka Sleep Health Network講演会に参加して

 2009年7月3日(日)大阪で行われました、第3回Osaka Sleep Health Network講演会に参加してきました。前年に引き続きcircadian rhythmの基礎研究の第一人者であり、多方面から睡眠障害の臨床に取り組まれているDr. Phyllis Zeeの講演です。

 英語が苦手な私の場合、休日の午後の英語はやすらかな子守唄になる危険があるのですが (睡眠関係者は居眠りに関して寛大なはず?)、ありがたいことに同時通訳があり、席は最前列であり(しかも立花Dr.のお隣)、ディスカッション形式でいつ当てられるかわからない不安と緊張感もありということで、高い覚醒度を保ちながら講演を聴くことが出来ました。もちろん本当は、すばらしい講演であったためであることは言うまでもありません。

 前回のZee先生の講演では、circadian rhythmの基礎研究のお話をしていただき、今回は『Relationship of insomnia to Health and Treatment Advances』ということで、不眠の治療についての講演をしていただきました。実際に不眠を訴える患者のケースを取り上げ、どこに原因があり、どのような検査、治療が適切であるかなどZee先生を交えて参加者全員で検討し、アドバイスをいただける実践的な講演になりました。

 私が特に興味を覚えた点は、『うつ』や『不安』が不眠と関連があり、この2者が不眠のトリガーになるだけではなく、逆に不眠自体が『うつ』や『不安』のトリガーになることです。そしてむしろ、『うつ』に関しては、『うつ』が不眠のトリガーとなるより、不眠が『うつ』のトリガーになるodds ratioが高いことに驚きました。

 SASやナルコレプシーのように、『寝てしまう』病気については、睡眠の検査技師として治療や検査に携わることが多いですが、不眠の治療などを知る機会が少ないので非常に参考になった講演でした。

 また、来年Zee先生に講演していただける機会があれば参加したいと思います。

 講演の帰りは、電車で1駅寝過ごした自分にやさしくなれました。

関西電力病院臨床検査部  丸本圭一 記