われわれは、なぜ人生の約3分の1も眠るのでしょうか?睡眠は、何もしていない部分として軽視されがちですが、実際には生命を維持するためにも、めざめている時の精神・身体機能を保つためにも、脳の発達や記憶の処理のためにも、重要な役割を担っています。よって、睡眠の健康(スリープヘルス)は、適切な栄養と同様に、健康な人生のために不可欠なものです。
現在の日本では、24時間社会へとライフスタイルが変化し、睡眠時間は短縮傾向にあります。昼夜の区別がない光環境、ITの浸透による絶え間ない刺激への暴露、不規則な食生活や慢性的な運動不足など、スリープヘルスの障害となる要因は急激に増加しています。
今こそ、スリープヘルスに関して、正しい知識の普及が必要と考えます。ところが、現時点では、一般の人のみならず、保健・医療従事者においても、睡眠についての教育や研修を受ける機会はほとんどないため、睡眠についての正確な情報は十分に発信されていません。Osaka Sleep Health Network(OSHNet)は、多様な職種の人間の相互の協力により、睡眠および睡眠に関連する疾患についての知識を保健・医療従事者のみならず一般の人々においても広め、調査研究や教育普及活動を行うとともに、保健・医療従事者の技術水準の向上、人材育成の推進を目的として設立されました。
人々が気持ち良く眠れ、昼間はすっきりと目が覚めて活動できるにはどうしたらいいのか?「良く眠ることは良く生きることである。」をモットーに、スリープヘルスに関心がある人々によってネットワークがつくられ、新しいものを創造するエネルギーを結集するという大きな夢をみています(夢を見るには、眠らなければなりません)。